家の断熱材ついて考える

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家の断熱材ついて考える

今日も自分の家を持ちたい気持ちから、住宅のことで色々調べてみました。
今回のお題は『断熱材』です。

家に断熱材を使う理由は外の暑さ、寒さから室内の快適な状態を保つためですが、その方法や材料について調べてみると昨今はエコロジー、エコノミーに関連する事項もある事が分かりました。

■外張り断熱と充填断熱
壁の断熱に関しては二つの方法とその組み合わせがあります。

(1)外張り断熱
外張り断熱は、柱や土台、梁などの屋外側に断熱材を張り付けたものをいいます。
主に鉄骨や鉄筋コンクリート造で採用されますが、木造など工法に関わらず採用されるようになりました。

メリットは、構造体の外側に設置するので構造体の寿命が延びること、同じ断熱材の厚さであれば充填断熱よりも断熱効率が良い事です。施工上の隙間も小さくすることができ、気密性も高くなります。

デメリットは、構造体の外側なので壁の厚みが増してしまうこと、またあまり厚い断熱材もビスの長さの制約で施工できないようです。(30mm程度が一般的)


(2)充填断熱
充填断熱は、柱や土台、梁などの間に断熱材を充填していく方法です。木造や2×4(ツーバイフォー)で主に採用されています。

メリットは、構造体の内部に使われるので外見が変わらないことと、断熱材を充填する厚みが100mm程あるので色々な断熱材が使えることです。よって使用する断熱材によってはコストを抑えることもできます。

デメリットは、構造体には断熱材を充填できないので鉄骨などでは難しいことと、木造でも筋交いや電源コードなど壁の中の建材や設備によっては施工がうまくできない場合もあります。


断熱材には一般的に以下の8種類が使われます。

●繊維系 グラスウール
極細のガラス繊維でできています。安価で、防音性にも優れます。

●繊維系 セルローズファイバー
木質の繊維を利用して作られるのが、このセルローズファイバーです。綿や新聞紙、段ボールが原料となっていて、エコロジーとして注目されています。又、その材質から結露対策にもなるようです。

●繊維系 インシュレーションボード
木造建築物の廃材や、木材加工場から出る端材などを木材チップに加工し、ボード状に成形したものです。
貴重な木材を再利用することでエコロジーとして注目されています。材質から壁の内部でおこる結露にも対応でき、多孔質という特徴による消臭効果など、木の特徴を活かした断熱材です。

●繊維系 羊毛断熱材
材料に羊毛を使用した断熱材です。衣類として活用できなかった羊毛や、羊毛の衣服をリサイクルして製品化されています。特徴は湿度を一定に保つ調湿性に優れていることから、結露対策として関心が高まっている断熱材のひとつです。
また、グラスウールなどの比べて、天然素材に対する信頼感と既に洋服で感じている断熱性能で、近年注目されている断熱材です。

●繊維系 ロックウール
石綿の一種で、鉄炉スラグや玄武岩などを高温で加工することで作られます。耐火性・吸音性はグラスウールに近い性能を持っています。ビニール袋に包まれた形状で出荷され、家の外壁と内壁の間に詰め込むように使用します。

●発泡プラスチック系 硬質ウレタンフォーム
プラスチック内部に熱を伝えにくいガスを泡状に抱き込ませることで、外気温の影響を室内に与えないという特徴を持つ断熱材です。建築現場で特殊な機械を使用し、外壁と内壁の間にムラなく施工する技術により、特殊な形状の建物でも使用できるようになりました。
施工コストは高いですが、透湿への抵抗力や耐久性に優れるとされているので、長期的に見た時には安定した断熱材となります。

●発泡プラスチック系 ビーズ法ポリスチレンフォーム
「EPS」とも呼ばれます。ビーズ状のポリスチレンを発泡させ、金型で成形します。
素材の持つ特徴として、水を通しづらいことや耐久性に優れているというメリットと、施工が容易である事、比較的コストが安価な部類になるので利用範囲も広いようです。

●発泡プラスチック系 フェノールフォーム
ヨーロッパの寒冷地で1940年代に生産され始めた種類の断熱材です。
難燃性・防火性・耐薬品性などに優れ、不燃・準不燃材料の認定を受けている商品も多いのが一番の特徴です。
施工では加工がしやすいメリットがあり、熱を加えると炭化した面は炭化膜となることでさらなる延焼を食い止めます。

今回の断熱材には入りませんが、子供のころ、周りの家は農家が多く泥と藁を混ぜて作る土壁が主体でした。
夏は涼しく、冬は暖かい壁だと教わり、先人の知恵には畏敬の念を抱いたものです。

では!

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